Obsidian Catalyst に入って、Bases を使ってみた


 Obsidian 1.9 以上から使えるようになった Bases プラグインを使いたくて、Obsidian の Catalyst (応援用のライセンス的なやつ)に加入しました。
 Catalyst は3プランがあるが、一番安い Insider の tier でもインサイダービルドを獲得可能。$25(日本円で3600円前後 ※記事執筆時)で Insider になれます。ちなみにサブスクではなく買い切りで、クレカやデビットカード、PayPalなどで支払い可能です。
 ちなみに Catalyst になることによるメリットは、インサイダービルドの獲得のほか、公式Discord上でロールを付与されて限定チャンネルを見られることです。
 公式Discordは基本的に英語ベースなので、英語アレルギーのない方はぜひ見てみると面白いかも。プラグインやテーマのアップデートを投稿してる人や、「こんな使い方してるぜ!」って人がいます。

 Insider への加入後は、デスクトップ版は Obsidian でのログイン後に「インサイダービルドを取得」すると、自動的に更新を取得できます。
 モバイル版は以下の手順でインサイダービルドを受け取ります(以下は iOS での手順)。

  • Obsidian の公式サイト上から Obsidian の公式 Discord 上でのバッジを受け取る
  • Discord 上で、(バッジを持っていないと見られない)インサイダービルド用のチャンネルへ行き、apkファイルをダウンロード
  • iOSの場合、Testflight アプリからObsidianをダウンロードすることで、インサイダービルド版へ移行できる

 インサイダービルド(安定版ではない)なので、それなりにバグや不安定さがある点には目をつぶる必要がありますが、今回取り上げる Bases などの新機能をいち早く試せるのはかなり「アリ」です。

 インサイダービルドとして、Obsidian 1.9 以上にアップデートすると、話題の新機能「Bases」を使えるようになります。
 Bases は Obsidian のコアプラグインとして用意される、Notion のデータベースに近い機能です。
 今まで Dataview プラグインでやっていたような、「条件を指定して、その条件に合ったファイルを抽出した結果の一覧」をコアプラグインで出力できます。しかも Dataview プラグインよりも動作が軽い。
 Basesの作り方は二種類です。Bases ファイルを作成するか、ファイル内にクエリを書くかです。
 Base ファイルを作成する場合はコマンドからが楽ちんです。コマンドについては画像のようになっています。

 Base をクエリとして書く場合には、コードブロックとして Base を書く必要があります。記法等は以下の公式ドキュメントを参照してください。
 https://help.obsidian.md/bases/create-base
 ただし注意が必要なのは、まだインサイダービルドの段階のため、Base については破壊的変更が加えられそうな点です。現に、1.9.0 での Base の記法と、現在の最新バージョンである 1.9.4 での Base の記法は異なっているそうです。

 Bases を実際に作ってみます。

 画像ではコードブロックから作っていますが、コードブロックで作った Base に関しても、GUI上から Filter や Properties (どの項目を使うか)等は設定可能になっています。
 個人的には Filter で除外設定をかけられたり、どの Properties を使うのかを設定できるのが嬉しいです。New ボタンで、設定したプロパティを持つノートを作成することも可能です。
 Tags を Properties に設定すると、Base ファイル上でそのファイルの Tag を編集できるのも大きな変更点。今まではノートにつけたタグが気に入らなかった場合はそのノートに行かないと行けなかったんですが、その手間がなくなります。
 また、1.9.4 のバージョンから Card View も加わりました。僕としてはそこまで画像を使わないので恩恵は限定的ですが、映画のレビューをする人や、カードゲームでカードの一覧を作りたい人には嬉しい機能です。
 フォントサイズがデフォルトだと小さいですが、CSSにてカバーリング可能です。一方でモバイル版についてはまだまだ表示が整っていないという印象。それでも可能性を秘めた好機能だなという感想を抱きました。

 Bases はまだまだ発展途上の機能で、日本語での情報もあまり多く転がっていません。
 そんな中で実際に使ってみて、Bases があるとノートのメンテナンスがしやすくなるなあという感想になりました。タグのアップデートも容易だし、他のプロパティについても編集可能です。表示も高速で、過去のノートに関しても一覧で網羅しやすい表示になっています。
 皆さんも、余裕があれば Insider になって Bases を楽しんでみてください。

この記事について

 以下の記事をそのまま持ってきました。
 Obsidian Catalyst に入って、Bases を使ってみた|MaybeFix

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